社内でたびたびLinuxを学びたいという志高い人についてLinuxコマンド勉強会を開催しているが、
いつも大学の授業形式でホワイトボードに説明を書いては消し、書いては消しの繰り返しなので、ブログに残しておく。
普段使われている、マウスでぽちぽちするGUI環境と違い、CUI環境はコマンドやスクリプトを全てキーボードで文字を入力して実行する。
コマンドをたくさん覚えると一つの画面でいろんなことができる。
ファイルを開いたり、特定の名前だけのファイルを削除したり、PCシャットダウンしたり。
はたまた、これまでやってた一連の作業をスクリプト化して実行すれば、これまで1時間かけてやってた処理は3分で終わるかもしれない。できることは無限大。
そのためにはまず少しづつコマンドを覚え、それぞれが出来ること覚える必要がある。
そこで、基本中の基本のコマンドを中心にご紹介していく。どんな優秀なエンジニアでも使うことが多いコマンドたちなので安心して覚えてもらいたい。
コマンドを習う前にいくつかの用語と階層構造を理解する必要がある。
カレントディレクトリ
ユーザが現在作業を行っているディレクトリの事 . 「ドット」で表す。
親ディレクトリ
ディレクトリの1階層上のディレクトリの事。 .. 「ドットドット」で表す。
絶対パス
階層構造の頂点から、目的のフォルダやファイルまでを省略なしに記述したもの
相対パス
カレントディレクトリから目的のフォルダやファイルまでを記述したもの
例
temp2
をカレントディレクトリとすると…
親ディレクトリは、 temp
sample6.txt
までを相対パスで書くと ./sample6.txt
sample6.txt
までを絶対パスで書くと /temp/temp2/sample6.txt
1 | /temp/ |
基本コマンド
今回はカレントディレクトリの変更と、現在のカレントディレクトリを表示するコマンドをご紹介。
cd
「Change Directory」の略で、カレントディレクトリを変更する。
pwd
「Print Working Directory」の略で、カレントディレクトリの絶対パスを表示する。
上記、二つを組み合わせて、移動して、カレントディレクトリの確認をしてみよう。